遊

サタンタンゴの遊のネタバレレビュー・内容・結末

サタンタンゴ(1994年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

2回目
97%くらい起きてた 本当に劇場でまた観てよかった
土砂降り、ずぶ濡れ靴下でオールナイト上映のタルベーラは状況ができすぎだった!!

インターミッションのときスタッフさんが気つけのコーヒーをポットで沸かして手売りしてくれてたり、他のお客さんと「どのくらい寝ちゃいましたか?」って話したり、そこにいるみんなでデカいものに立ち向かってるような連帯感があった


7時間18分が本当にずっと心地よい バイオリズムに完全に合っている
仕事終わってうちに帰ってから「ご飯食べて風呂入って寝る」って1時間あればできることだけど4時間かかったりする、でもそれは無駄なのではなく心身にとって適正な時間経過で、理論上の必要時間とは違う、
真偽はともかくピカソの「40年と30秒」の話にも近いかもしれない?
この映画はたぶん2時間弱にしても練られた脚本でスピーディーな展開のエンタメ作品になるけど、効率的/ハリウッド的な「無駄なく」とは違う尺度の「必要十分な」描き込みの結果としての7時間18分なんだと感じた すごかった〜〜!!

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メモ  


牛が動くだけ なのに惹きつけられる
このあとの7時間を観れるのか試されているみたいな5分ワンカット


しっかりと物語があることが提示される
ペドロコスタとは違う!!!


後半にかかる音楽、地平線だけが映っているカット
映像と少しでも一体化したくて身体を一寸も動かさないように力んでいた


太いおじいさんがブツブツ喋るだけの1時間弱がなぜこんなに目を引くのか...


比較的タイトで端的な章
「イルミターシュが来る」という緊張感


かなり異質 子供が主人公 弱い者がさらに弱いものを叩く 妄想代理人の中盤の関係ないけど関係なくない挿話みたい でもラスト繋がる鳥肌 かなりパルプフィクションみある


12曲入りフルアルバムのタイトルチューン
やっぱり悪魔のタンゴ踊る場面は白眉
悪魔のオッパイが人をダメにするクッションみたいに見える


ああ、ああ、そんなお金出しちゃわないで、、、と頭を抱える


唐突にロードムービー
音楽もカメラワークも含めて最もエモーショナル


ここだけちょっと寝た.....まんまとお金を得たイルミターシュ


ああ、ハンガリーの社会主義とキリスト教の話だったんだとやっと気づく


強者もさらなる強者に搾取されている 明白な検閲


この映画を最後まで見届けただけで代え難い充実感が既に担保されているが、トルコ軍が来た のおじいさんの鐘 忘れらんない

1回目 2019/10/14
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