まさわ

嫁ぐ日までのまさわのレビュー・感想・評価

嫁ぐ日まで(1940年製作の映画)
3.8
監督は国策映画に抗っていた島津保次郎、原節子は亡き母にかわり家事を引き受けている長女で、後妻として沢村貞子がくるが、思春期の妹は亡き母が恋しくて、継母に馴染めない…というホームドラマ。

女性を家事の担い手としか見てない感じがつらいけど、台所仕事をしながらの演技や、配膳食事シーンなどの演出はさすがのうまさだし、ネズミ取りと猫などユーモアのあるシーンもあり、楽しかった。

1940年でも食卓にはシチュー、おやつはエクレア、ピクニックにはサンドイッチ、週末には映画を観に行く「ハイカラ」さはまだ残ってる。しかし「燃料不足」で家の風呂をたかずに銭湯に行くシーンもあり、経済制裁などの影響が市民生活に出てきた頃なのかしら。
まさわ

まさわ