ナカムラ

グランド・ブダペスト・ホテルのナカムラのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ネトフリ新作を見たので4年ぶりぐらいに再度鑑賞。

そっか、こんな話だったな〜って思ってたけれど段々落ち込んできちゃった…。
初見は色味が素敵とか、表現の仕方とかに惹かれてストーリー二の次だったけど今見ると戦争とか難民とかの背景があって結構重ための物語だった……
自分の無知さに恥。

ゼロを守ろうとしたり、差別や戦争に反対して行動をするグスタヴなんてカッコいいんだ。
ゼロの「だってなりたいですよ、グランド・ブダペスト・ホテルですよ」っていう言葉、グスタヴは純粋に嬉しかったんだろうな。
ここ2人の絆本当に素敵。素晴らしくて敵いません。


詳しい背景を説明しない映画だな〜と久しぶりに見て思った。ゼロの過去も、グスタヴの過去も、銃殺の経緯も…しかしそこが良い…多く語らずとも惹き込まれる世界観。
絵本のような世界なのに、登場人物の孤独感が描かれていて切なさもある。辛い。完全なハッピーエンドじゃないからより辛い…


ウェス・アンダーソンの作品とても好きだけれど鑑賞した後の自分の感想が色味や表現などのことしか浮かばず、自分の語彙力の無さや理解力の無さに落ち込む。

シュテファン・ツヴァイクについても調べたいと思います。