◆あらすじ◆
緊急通報指令室の交換手のジョーダンは不法侵入の救助を求めた女性が自分のミスで亡くなったことを知り、ショックを受ける。それから半年後、拉致された少女ケイシーが車のトランクの中から助けを求める緊急通報があり、ジョーダンはケイシーを助けるべく力を尽くすのだが...。
◆感想◆
緊急通報指令室の交換手の活躍を描いた作品であり、犯罪現場に直結する指令室の緊迫感がストーリーを面白くしていました。
ジョーダン(ハル・ベリー)は交換手として過去に失敗して一線を引いていたのですが、少女ケイシー(アビゲイル・ブレスリン)の危険な状況から再びジョーダンは交換手として復帰します。一つのミスも許されない緊急通報指令室の業務の難しさと交換手たちの心理的負荷の大きさを感じさせるエピソードとしてジョーダンの過去は機能しているように感じました。しかし、ケイシーを助けるべく、彼女はあらゆる手段を尽くす姿は彼女の有能さを示していました。
誘拐されたケイシーは最初はパニックに陥っていたものの、ジョーダンとの通話をきっかけに立ち直り、助かるべく力を尽くします。この姿はとても勇敢でケイシーという人物の強さを感じさせてくれました。
誘拐犯の正体が分かっていくにつれて、スリラーとしての面白さも増していって、終盤に結着する流れはとても良かったと思います。ジョーダンがすべきことを全てし終わった後でもケイシーとの「2人で戦う」という気持ちが行動させていて良かったです。
ラストは予想外でビックリしました。無難な方向で収めると思っていたので観終わった後、しばらく呆然としました。
なかなか面白かったと思います。緊急通報指令室の緊迫感を上手く伝える作品でした。
鑑賞日:2023年9月25日
鑑賞方法:Amazon Prime Video