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俺たちスーパーマジシャンのAZのレビュー・感想・評価

俺たちスーパーマジシャン(2013年製作の映画)
3.4
マジックを通じて友情を育んでいく姿は微笑ましく、それによってマジックがより好きになっていく姿に説得力があった。また長年共ににマジックショーをしていくなかで、少しずつ亀裂が入っていく過程もリアリティがある。そして、ライバルであるジム・キャリー演じるスティーブのマジックとは言えないスパイスの効いた(効きすぎ)驚きのパフォーマンス。テクニックVS忍耐という構図が面白い。


子供時代から夢を追いかけ、それを達成。ただ、現実は良いことばかりではない。一度どん底に追いやられるが、マジックへの純粋な気持ちを取り戻し立ち直っていく姿はベタだが心温まる。2人が仲を取り戻す姿が微笑ましかった。

流れ作業のように惰性で仕事をこなす姿は、誇張はしているが結構リアル。スティーヴ・カレルってこの無表情で絶妙に嫌な役が似合う。心が読めない感じがより不気味。実際こういう人いそうだなと思わせられる。

そして、ジム・キャリーの役が最高。おバカを演じさせれば右に出るものはいない。マジックじゃ無くてただの我慢ってのが面白い。普通に放送事故レベル。ただ、若干やりすぎてて嫌悪感を感じてしまった…。


自分の知らない業界なので、新鮮な気持ちで見れた。その中で良い事悪いことが、コメディタッチではあるがリアルに描かれている。最後のパフォーマンスはかなり危ういがバカっぽくて好き。


○良い面
・ラスベガスの雰囲気を感じれる。
・大事な物は何かを考えさせられる。
・ジム・キャリーがバカ
○悪い面
・ジム・キャリーのパフォーマンスちょっとやりすぎ
・アメリカ的な笑いが苦手な人は好きじゃないかも
・恋愛要素はいらない(スティーヴ・カレルのラブシーンは個人的に見たくない)
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