夫のハル（アレック・ボールドウィン）が詐欺罪で逮捕され、セレブ生活から転落したジャスミン（ケイト・ブランシェット）は、腹違いの妹であるジンジャー（サリー・ホーキンス）の家へ身を寄せる。
多額の借金を抱えたにも関わらず、ファーストクラスの飛行機を利用し、ヴィトンのバッグを持つジャスミン。
ジャスミンはなかなか生活レベルを下げられず、過去の栄光を忘れることができない。
事あるごとに過去が蘇り、独り言をつぶやく。
新しい恋人のドワイト（ピーター・サースガード）と結婚寸前まで行きながら、ジンジャーの元夫であるオーギー（アンドリュー・ダイス・クレイ）と出くわし、過去を暴露され破綻するという皮肉。
人はどこまで行っても過去から自由になれない。
それは背負っていかなければならない荷物だ。
そのことを自覚していなかったジャスミンは、嘘で人生をコーティングしたために愛を失った。
