さすらいの用心棒

ドレミファ娘の血は騒ぐのさすらいの用心棒のレビュー・感想・評価

ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)
3.3
今やカンヌにまで進出した黒沢清監督が日活ロマンポルノの外注で製作した初期の作品。

一言でいえば、気の狂った変態の映画。突然脈絡もなくミュージカルがはじまるかと思えば、女子大生がオナニーをはじめるわ、テレビ画面をひたすら映像が延々と続くわ・・・。ピンク映画としての納品を拒否されたことから一般用に編集しなおしたらしいが、辛うじてピンク映画的な要素を残しつつも、ゴダール監督やテオ・アンゲロプロス監督のオマージュも随所に散見され、照明の使い方や、ぶつ切りの編集など、やっぱり黒沢清の映画だった。