あさ

から騒ぎのあさのレビュー・感想・評価

から騒ぎ(1993年製作の映画)
3.7
ケネスブラナーあんまり推してないんだけどベネディック役は合ってるかも、と思ってしまった(何様)。エマトンプソンとブラナーがまだ夫婦のときの映画だけど、2人がすごい可愛い…。

草原のところでsigh no moreの詩を読むところ、お風呂の場面が印象的。演劇版は存じあげないけど、こういうシーンは映画ならではなのかなあ。


☆自分の感想と関連して
「他人の噂で簡単に人間のものの見方が変わってしまう」というシェイクスピア文学の主題がわかりやすく描かれていると本で読んだ。本当だわ。

ケネスブラナーがあまり好きでない理由の一つとして、ハムレットやオリエント急行を見たときに「自分が監督して自分が出て、なおかつ作品がすごくコテコテ!シェイクスピアがハリウッドみたい!」という印象が強かったことでした。
彼が北アイルランド出身なのは耳にしていたけど、さらに労働者階級出身であったこともあり、教養のある上流階級だけでなく大衆にも響くシェイクスピア作品を目指していると知って、なるほどと腑に落ちた。

そう聞くと、このコテコテ感にも少し納得できるしプラナーのシェイクスピア映画はこうやって楽しむもんだと思うことができるかもと。そんなこんなで彼の『十二夜』も観たいなと思うまでに至りました。日本では手に入らないようですが。本は「シェイクスピア・オン・スクリーン」。さすが面白い。
あさ

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