むーちん

鑑定士と顔のない依頼人のむーちんのレビュー・感想・評価

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)
3.5
「必ず真実を話すオートマタ」ってマクガフィンだけでもうワクワクが止まらないよね(結果、思ってたワクワクと違う方向性の話になるけど)
情緒やべー女に振り回されるジェフリー・ラッシュの枯れ感がとても良い。
「もう終わりよ!消えて!」→「ごめんなさい!戻ってきて!」がコントみたいに繰り返されてとてもじれったいし、中盤から情緒やべー女のやべー情緒がジェフリー・ラッシュにも感染して情緒やべーおじさんと化すので中々に見ててキツいけど、その分、極悪非道な結末が待ってるので許せる。
カフェで数字を読み上げてるギフテッドっぽい女の子の伏線とかも中々見事。
シルヴィア・フークス、この後の『ブレードランナー』や『ミレニアム』では若干ゴリラっぽい役所だったけど、この映画は気の強さと庇護欲をかき立てる儚さが同居していてとても良かった(いや、ブレードランナーのメスゴリラも良かったんだけど)
どことなく、若い頃のミラ・ジョヴォヴィッチを彷彿とさせる。
あと、スーシェ版「名探偵ポワロ」シリーズでジャップ警部を演じていたフリップ・ジャクソンに久々にお目にかかれて嬉しかったよ
むーちん

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