このレビューはネタバレを含みます
ウォッチリストで長く放置していたが、ようやく鑑賞。映像や音楽は美しいものの、ストーリーは冗長で中盤までは退屈。ラストの展開には驚いた(胸が苦しい感じだった)が、表現が曖昧でミステリーとしては消化不良だった。
「贋作の中の本物」というテーマは秀逸で、エンディングの余韻は美しい(皮肉だとしても)が、ミステリーとしての種明かしが弱く、どこまでが計画か不明瞭だった。全員グルなのかどうかもはっきりしないが、計画が雑で、ターゲット設定にも違和感。肖像画にしか興味なかった人に、ロマンス持ちかけるかなぁ。ロマンス要素も説得力に欠け、年齢差や背景を考えると現実味がないから、途中のバタバタはプロットの粗なのが計画のミスなのか、そこら辺は明確であってほしかったな。
1時間30分くらいの長さであればもっと引き締まった作品になったかもと思う。
(1)2025.4.5(2025#39)