ソラアユム

とらわれて夏のソラアユムのレビュー・感想・評価

とらわれて夏(2013年製作の映画)
4.0
題名:とらわれて夏
鑑賞日時:2024年3月20日
鑑賞方式:Netflix
評価:4.0(MAX5.0)

『悲しいのは夫を失ったからじゃない。愛を失ったからだ。』


□2024年53本目

□脱獄囚と母子の愛と絆の5日間を描いたヒューマンドラマ

汗ばんだシャツ、筋骨隆々の体躯、蓄えた髭に鋭い眼光からは、どこからどう見ても粗暴で残忍な脱獄囚にしか見えないフランク(J・ブローリン)だが、実は心優しく頼りになるナイスガイなのだから、誰も彼もが恋に落ちないわけがないっていうね。

その魅力に負けず劣らずの、傷心中でアンニュイな雰囲気を漂わせ、くたびれた色気を発するアデル(K・ウィンスレット)という完璧な座組。これは面白くないわけがない。大人の色気とフェロモンが充満した映画でその一点のみで満足度の高い作品だった。

□まとめ
母親との関係性が変化することへの恐れ、将来への漠然とした不安などの思春期特有の悩みの様な描写も過不足なく描いていて隙が無い。見事なドラマ作品だった。


以上