ソラアユム

世の中にたえて桜のなかりせばのソラアユムのレビュー・感想・評価

3.3
題名:世の中にたえて桜のなかりせば
鑑賞日時:2024年3月31日
鑑賞方式:Amazon Prime Video
評価:3.3(MAX5.0)

『人は生涯に何回桜を見るのかしら…』


□2024年58本目

□就活アドバイザーのバイトをする不登校の女子高生の成長(?)を描くドラマ作品

就活アドバイザーのバイトをする不登校中の女子高生が主人公で、如何様にも物語を膨らませられる題材と設定が全く活かされずに終わる。その儚さはまさに桜が散るが如く。

様々な依頼人の要望に応えるために特殊な業務をこなす、“お仕事映画“の方向で面白くもできそうだが、全く活かされず学生のサークル活動並みに緩い描写に終わる。そもそもあの事務所はバイト2人で業務が回るのだろうか?2人目の依頼人の要望に応えるため、撮影も動画編集も得意な助っ人キャラが友達として都合よく登場するのだから目も当てられない。

極めつけは、主人公自身の成長についての描写不足。最終的に不登校だった彼女は高校に再び通い始めるのだが、その心境の変化も対して描こうとせず、いじめっ子との折り合いも果たさず、桜の木の下で良い事気な台詞を放って終わる、不誠実極まりない脚本には呆れてしまう。桜吹雪が舞えば、それなりに感動に持っていけるだろうと思っている、製作陣のお里が知れる。

□まとめ
乃木坂のファン以外にはお勧めできない一品


以上