題名：Winny
鑑賞日時：2024年4月6日
鑑賞方式：Amazon Prime Video
評価：4.1（MAX5.0）
『技術に罪はない。』
□2024年59本目
□著作権侵害幇助の罪で逮捕された、ファイル共有ソフト“Winny”開発者の金子勇が無罪判決を獲得するまでを描くドラマ作品
同氏の逮捕が日本の技術革新を鈍化させたとして有名なWinny事件を題材にした作品で、技術者は自身が生み出した発明にどれだけ責任を負うべきなのかという問いは、現在公開中の『オッペンハイマー』にも通ずるところがある。
金子氏の人柄やプログラマーとしての卓越した才能を随所で見せ、サイバー犯罪に対する法整備が十分に行き届いていなかった当時の司法事情、技術者の未来（さらには日本の未来）を守るために奔走する弁護士たちの奮闘ぶりをバランス良く描いた秀作だった。
Winnyの開発が数年単位で遅れた矢先、Youtubeという革新的なプラットフォームが誕生してしまうのは何とも皮肉な話である。
□まとめ
府警の汚職事件などの描き方はやや消化不良気味だが、興味深い作品だった。
以上
