風の旅人

劇場版 空の境界/未来福音の風の旅人のレビュー・感想・評価

4.0
未来視には二種類ある。
すなわち実現したい結果のために選ぶべき現在が見える未来測定と、視覚で得た情報の記憶から結果を見る未来予測。
前者の未来は決定しており、現在はただ未来への通過点として存在する。
それは「死せる現在」とも言うべき時間である。
後者の未来は「可能性」として存在し、現在の選択いかんで変わり得る。

過去も未来も実在しない。
過去が物語として語られるとすれば、未来は夢として想像される。
本来あやふやなはずの未来を確固としたものとして捉えた時点で、未来測定者の末路は決まっていた。
風の旅人

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