🐍三池崇史版『ブルー・ベルベット』とも言える、奇妙な人間達が繰り広げる不条理極まりないワンダーランドを淡々と描いたヤクザ映画界に屹立する真性のカルトムービー。脚本は『殺し屋1』と同じく佐藤佐吉が担当。
デヴィッド・リンチから石井輝男までをも彷彿とさせるエログロ/猟奇趣味が活かされたまさしく極彩色の世界である。どこまでも粘着質な画面造形やロー・キーの撮影などアングラ感がバリバリ効いてる。
黒沢清が「左」的にB級映画を解釈してるとするのなら、三池崇史は完全に「右」でちっとも理屈っぽくない作風が◎である。生真面目な職人が作ってる雰囲気が濃厚でシネフィル臭がしない。(そこが良い)
何十年も前にVHSで観たっきりだが、もう一度観たいと思わせるワケワカメな珍品で、その見世物的な雰囲気はタランティーノ辺りが好むグラインドハウス映画の系譜を感じさせる。🤔