ミミック

ほとりの朔子のミミックのレビュー・感想・評価

ほとりの朔子(2013年製作の映画)
3.5
大人達の会話が意味深すぎてこわい、さりげなさの中に悪意を込める。
川のほとりで波紋が広がる様を見つめる二階堂ふみは傍観者の立ち位置。肌をさらす無防備な姿が少女の無自覚さを表す。
原発集会の主催者役で想田和弘監督が出てて驚く。
田舎の閉鎖性を露悪的ではなく、当たり前にそこにあるかのごとく自然に描写してて好感触。
町の有力者(志賀廣太郎が良い味)が来たときだけ決まったCDを流すビジネスホテルという体のラブホテル、の設定がとてもリアルに感じた。
みんなでの食事シーンで浮気者の大学講師が、気まずい空気ビンビンに出してる空間は面白い。
太賀と古舘寛治は後の深田作品の『淵に立つ』でも、主要な役で存在感を発揮している。
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