ちゃい

アデル、ブルーは熱い色のちゃいのレビュー・感想・評価

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)
3.0
青が鮮やかだった。
アデルの無造作な髪や、はみ出たマニキュア、半開きの唇、パスタを頬張る姿に、生活の中の美しさが見える。
サルトルの「人間の顔の持つ弱さ」の話がよく頭に残っている。

ベッドシーンはあまりセクシーと思えなかったけれど、ダンスシーンはとても素敵だった。生活にある音楽や踊りってすごく魅力的。

切ないし、苦しいけれど、あんな風にお別れをすることができるのは、少し羨ましい。

ところどころに出てくる詩が好きだった。

"ゾウさんのお鼻は
ピスタチオをひろうため
しゃがむ必要はありません"
"キリンさんの首は
お星さまを食べるため
飛ぶ必要はありません"
"詩人の言葉は
こういうこととか
他もあれやこれやを語るため
わかる必要はありません"
ちゃい

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