ちゃい

きみの鳥はうたえるのちゃいのレビュー・感想・評価

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)
4.0
こういう生っぽくて映画っぽい映像大好き。

眠れない夜に見始めて、気づいたら窓の外が白んでいた。誰も知らない中で静かに動き続ける街の景色は、なんだか映画みたいでずっと見ていられた。

私は基本的に人生ずっと誠実でいたいと思ってるし、なんなら「真面目すぎる」と言われるくらいだけど、同時に人間のこういうどうしようもなく人間らしいところがとても憎たらしくて好き。それは自分もそういうところがあるからだろうね。というか誰でもあるだろうね。人間を綺麗事ではなく、人間として描く映像作品がとてもすき。「綺麗事」と冷笑する人間は好きじゃないけどね。でもそれも人間らしさだ。

憎たらしくて素直じゃなくてでもちゃんと愛を感じてて、誠実で、まっすぐだから好き。人間って面白いし、一度の人生これくらいまっすぐでいたいと思える。

にしても男が羨ましいよ。なんて女は窮屈なんだろう。

三宅さんすごいなぁ。最高だった。人間、ダサくて、色っぽくて、生っぽくて、憎たらしくて、美しかった。
ちゃい

ちゃい