福島県新地町に関係する人々のリアル会話ドキュメンタリー。
最初の美容師のお父さんの人が良すぎる。妻に「震災前は不満が多かった」と言われて「俺は髪の毛ないのに何で人の髪切らんといかんのだ」の返しがいい。
女友達どうしの会話に出てきた朋ちゃんが共感力のかたまり。うなずきの数がすごい。自分のことや気持ちも話すけど、スッと相手にバトンを渡す。こんな友だちいたら、相手はしゃべりやすいよな〜。
それに比べて、父と息子のあいづちのなさと言ったらない。どんどん被せてくるので思わず笑っちゃった。
で、最後は図書館職員の女性の聞き役に濱口監督。そんなにまっすぐ見られると、視線泳ぐし、まばたきも多くなるよね。
みなさんラストシーンの日当たり絶賛ですね。いいシーンでしたね〜。その前の図書館も、夕陽が途中曇ってたけど、「人と話せることについて」胸中を語り終えたとき、また館内が少し明るくなったのが印象的でした。