Angeprunelle

嗤う分身のAngeprunelleのネタバレレビュー・内容・結末

嗤う分身(2013年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ついこの間ドストエフスキーの「分身」読んだばかり。

不気味な空気を漂わせながら終始薄暗く
鬱屈したまま物語は進んでゆくのですが
実は意外と単純で前向きなメッセージも感じられる作品だと思う✧

大胆に自分をアピールすることの重要さ❢❢
中身どうこうより善き人間かどうとかより
人の目にとまるには社会で認められるには
どれだけ表現力と個性があるかで決まる。
中より外が重要でストロングポイントはもちろん
ウィークポイントですらも大胆にアピールすることで
それはユニークな存在として目にとまったり
認められたり好かれたりもする♬

おかしい気もするけれど
社会なんてそんなもの。
人間の評価なんてくだらないしあてにならない。
流行に寄って評価は変化したりもするしね。

優しい人が馬鹿をみたり
真面目な人が損をしたり
報われなかったりしてしまうのは
そういう社会だからってのもあるのかも。
そういう社会を我々が作ってるからなのかも。

もちろん、そんな人をちゃんと見てくれる人や
愛してくれる人も一定数はいると思うけれど♡

不思議だしちょっぴりおかしい社会だけど
外側さえ変えられれば世界が一気に
開けることもあるかもという希望を
本作は何気に与えてくれてるのかも♬

外側を変えるってことがどれだけ難しいことか
私は身を持って知っているけれど・・・

色んなことに行き詰まってるのなら
どこか遠くの土地にでも引っ越して
心機一転、理想の自分でスタートを切るのも良いかもしれない♬

自分で自分を正しさと言う檻に入れて苦しまないで
自由に自分らしく生きる事を
自分自身が許してあげる強さもなきゃいけないんだろうな。

芯さえしっかりしてれば
多少のはめ外しや多少の無礼は
大したことはないしね。
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