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『レコーダー 目撃者』に投稿された感想・評価

CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

3.2
【アリそうでなかった映画泥棒が主役のフィリピン映画】
先日、MUBIライブラリにラヴ・ディアスの『メランコリア』があるぞ!と呟いていたら、映画関係者からフィリピン映画の配信イベントがあるよとお誘い受けて観ていました。本作は東京国際映画祭の常連出品監督になりつつあるミカイル・レッド。彼のデビュー作は、なんと映画泥棒が主役とのこと。

日本の映画ファンは、一年で一番見るキャラクターだ。しかし、映画泥棒のドラマというものは見かけたことがない。彼らの生態はどうなのか?タブー中のタブー故か、日本では海賊版DVDの文化がそもそもないのか謎のベールにつつ荒れているのだ。そんな映画泥棒が目撃する大惨事を覗いてみました。

東南アジアの作品にとって海賊版DVDは非常に身近な存在らしい。ヤスミン・アフマドの『細い目』に始まり、フィリピン映画でも『NOW SHOWING』が海賊版DVD売りにフォーカスがあてられていた。タイのナワポン・タムロンラタナリット監督は海賊版DVD市場と社会の関係性を『あの店長』で語り尽くしたらしい。

そして、これは海賊版DVDが市場に出回るまでの過程をサスペンスにぶつけてきた異色作である。

ボサボサヘアーの男が明らかに不審な挙動で座席に着く。服の陰からカメラを覗かせあまり面白くなさそうな映画の録画を始める。近くには少年が座りチラチラと周囲を見回す。盗撮のバレるかバレないかサスペンスとして見る/見られるの関係がスリリングに展開される。急に画面がぐらつく。背後の男が興奮し始め、揺れ動いているのだ。思わぬ4DX体験に狼狽する男は席を移動する。すると警備員がスクリーンに入っていく。少年が出て行き、映画泥棒も危機一髪脱出する。そうです。二人はグルだったのです。この語らぬスリリングな攻防にミカイル・レッドの光る才能を感じる。

そして男の日常が展開される。治安の悪いフィリピン社会。彼は映画には興味はないが、映画を撮ることには興味がある仕草をたっぷりと時間をかけて演出する。そして、また映画泥棒をし始めるのだが、今度は大惨事に発展してしまい、それ以降彼の人生は地獄道となる。警備員から逃げた先で、ゴロツキどもが公開処刑をしている。それを思わずビデオカメラで撮ったが最後。警察官に呼び止められ、署まで連行されてしまうのだ。カメラの中には盗撮映像もある。いくら古い型で、運よく充電がなくなっていたとしてもお縄必死の袋の鼠。さあどうするか?

長編デビュー作故、冗長なショットが多すぎる且つ実験的手法がお遊びレベル。オチの肩透かし感に未熟さは感じたものの、ブリランテ・エンドーサ的実録フィリピンアンダーグラウンドな作画にサスペンスとしてのスタイリッシュな描きこみが優れている。ミカイル・レッド監督は第29回東京国際映画祭で最優秀アジア映画賞(『バードショット』)を受賞していることもあり、今後注目なフィリピン映画監督であることは間違いありません。

P.S.youtubeでの配信イベントだったのですが、残り20分で違法動画としてBANされてしまったのが映画のテーマにも妙にマッチしていて大草原不可避でした。後日、VIMEOで限定配信されましたのでよかったです。
y

yの感想・評価

4.0
廃れゆく海賊版DVD産業を背景に、映画館でカメラを回す元カメラマンの映画泥棒を描く傑作フィリピン映画。今は亡き娘を想い馳せる、かつての善き父。彼がカメラで人を写すことを諦めた理由がフラッシュバックで語られる。撮影することの加害者性と神秘性。この現代で、人はカメラの監視から逃れることはできない。警察にバレる/逃げ切るサスペンスであるとともに、記録・ジャーナリズムとしての映画の回顧でもある。ひたすら格好良い。
ア

アの感想・評価

3.5
21歳でこの映画。映画泥棒、違法販売、突然の殺人、すべてフィリピンのリアリティだし、これをフィリピン人が問題意識として撮ったところが凄いと思います