うーん、面白いんだけどアルモドバルらしい鑑賞後にほろ苦い余韻が残るようなコクを感じなかった。
少々毛色の違う作品でしたね。
車輪故障で着陸できない旅客機。
死に直面した人々が起こすドタバタ劇。
ワンシチュエーションの演劇っぽいちょっとお下品にした三谷幸喜作品という感じでした。
エコノミー席にいる客や客室乗務員は全員眠らされており、ファーストクラスの客と客室乗務員、機長、副機長があらぬ行動や告白を始める。
客室乗務員が歌って踊ったり、揉めたりと面白おかしく観られたんだけど、スタッフが業務中にお酒飲むのだけは何だか個人的に許せないものを感じた。
真面目かっ!
って自分で突っ込んでおきますw
序盤にバンデラスとペネロペが出演していてもっと絡んでくるかと思いきやゲスト扱いで残念。
個々のエピソードやキャラクターもしっかり面白くてあらぬ所で繋がってたり、とんでも行動起こしたりとワチャワチャした感じは好きでしたが、やっぱり期待したアルモドバル作品とはちと違った。
結末なんかも結構お金かかってそうだし綺麗にまとめられて後味も悪くないんだけどちょっとさっぱりし過ぎだよな。