ジョン

ホドロフスキーのDUNEのジョンのレビュー・感想・評価

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)
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鬼才(鬼才以上の概念が欲しいけど)アレハンドロ・ホドロフスキー監督が50年近く前に構想していた『DUNE』の真相に迫ったドキュメンタリー。

ホドロフスキー作品はまだ三本しか観ていないけど、なんとなく好きな印象。そして本作を観て大好きになった。作品から連想されるような狂気とは程遠い、チャーミングでユーモラスなおじいちゃんで、彼がニコニコ昔話をするもんやから、こっちまでニコニコしてしまう。
そして、昔のことをここまで鮮明に覚えているというのは、よっぽど思い入れが深かったんだろうなあと。それは製作が中止になった話になった途端顔色が変わったことからも窺える。ここまで芸術表現に一途ということも、とても好印象。大好き。

本題である『DUNE』の内容もとても興味深い。一流を寄せ集め、カラフルかつ壮大に仕上がった美術面、ダリやミック・ジャガー、オーソン・ウェルズ等のキャスティング面、脂ノリノリのピンク・フロイドを据えた音楽面など、とにかく「観たい!!」の一言。これが失敗に終わったって、悔やんでも悔やみきれない。日本の一男子がこんなに悔しいのだから、ホドロフスキー本人は本当の本当に悔しかったやろうな。
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