りっく

トム・アット・ザ・ファームのりっくのレビュー・感想・評価

3.2
ドラン的な要素は散りばめられつつ、彼の作品の中では私映画的な部分が薄い一方で、サイコスリラー的なジャンル映画に踏み込んでみせた意欲作。

ケベックの田舎町が舞台だが、空撮で写される広大なトウモロコシ畑は、アメリカ的であり、ドランはそこに自分たちだけの縄張りを作り、ルールに従わない者には暴力も辞さない、そんなアメリカへの嫌悪をぶつけているようにも見える。
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