Pepe

MUD -マッド-のPepeのレビュー・感想・評価

MUD -マッド-(2012年製作の映画)
4.5
「現代版・スタンドバイミー」
と言われてるこの映画ですが、
僕はこの映画が将来、クラシックや名作と呼ばれることを確信しています。

ニューヨークやロサンゼルスを舞台にした映画ではなく真のアメリカの姿を映した映画だと思う。
僕は高校生活をこの映画の舞台であるアーカンソーからある程度近いカンザス州で過ごしたので
この映画の映す、汚くてお金がなくてど田舎でなんにもないアメリカが少し懐かしく思えた。
そんな何にもないところでも子供は何かしら楽しみを見つける。
「スタンドバイミー」では死体探しであったようにこの映画では洪水の後の川をボートで探検することだった。
そんな中、出会ったのが木の上に引っかかった船と殺人犯。

愛や友情、家族に失恋、大人になること。
いろんな素晴らしいレッスンを素晴らしい演技とストーリーで伝えてくれるこの映画はまさにクラシック。

「でもお父さんとお母さんは夫婦でしょ?もう愛してないの?」
少年エリスのまっすぐに愛を信じる姿に心を打たれ、また現実の残酷さに悲しさを覚えました。

ストーリーよりもさらにこの映画の素晴らしいところは演技です。
主人公のマシューマコノヒー。
ずっと二枚目のラブロマンススターぐらいにしか思ってなかったんですけどこの映画で度肝を抜かれました。
よく考えればこの映画からダラスバイヤーズクラブ、インターステラーと演技力をどんどん磨いていったなと思います。
他にも少年役の子たちも含めみんな演技が本当に素晴らしい。

パルム・ドールを争ったこの映画。
もっとこういう映画を日本でたくさんの劇場で公開してほしいです!
僕はこの映画をたまたま観たYouTubeの予告編で知ったので是非そちらの予告編を観てみてください!
もしちょっとでも気になったら速攻で観てください!
お願いします!
Pepe

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