このレビューはネタバレを含みます
途中までつまんねーと思ってみてたけど美姫の独白が始まってから面白かった。
10年ほど前の作品だけど役者の方々みんな今とそんなに変わってないように思えて老けてないのがすごい。それに比べてネットやマスメディアの変化は強く感じた。今ならこんな風にディレクターが気楽に事件に関してツイートするなんてことはありえないだろうし炎上の仕方も桁違いだろうな。ワイドショーも今ではここまでずさんには作らないだろうし、メディアとSNSはこの頃からかなり変わったなぁと思う。昔のTwitterの画面が懐かしい。OLの扱い方にも変化を感じた。特にお茶汲みシーン。
たった10年で社会は変わるなぁ。
菜々緒が本当に美しいな&井上真央かわいいなと思った。
告白と似てるなと思ったら原作が一緒なのか。映画は告白の方がだいぶカッコよかったなぁ…。
起
美人OLが森の中で滅多刺しにされて殺された。そのニュースで世間が盛り上がる頃、うだつの上がらないとある契約ディレクターは女友達から一本の電話をもらう。彼女は被害者の女性と同僚という関係で、事件について色々知っており犯人の目星もついてると言うのだ。
承
彼女がいうには、容疑者は城野美姫という彼女と同じく被害者の同僚の女性が怪しいそうだ。それを元に城野という人物についてインタビューしていくディレクター。インタビューを受けた人々はみんな嘘や事実をないまぜにして好き勝手城野について語っていく。そして城野の印象はみんなネガティブなものだった。その後そのインタビュー動画をつぎはぎに編集し、城野を犯人に仕立てあげたような内容のワイドショーが報道され、SNSでは城野叩きが始まる。
転
城野の独白が始まる。幼いころの彼女は少し夢みがちな女の子であった。そんなタチが大人になっても大きく変わらない彼女は周りから少し浮いてる存在だったが、でも決して人を貶めるような人物ではなかった。事件について、彼女は殺しには無関係だった。ただ真犯人の描いたシナリオにまんまとハマってしまっただけだったのである。しかしワイドショーのせいで彼女を犯人と決めつけたネット民のバッシングは厳しいとのとなり、それを真に受けた彼女は自殺寸前まで追い込まれた。しかし真犯人が逮捕された報道を見て自殺を思いとどまる。城野の潔白は証明されたのだ。
結
最後まで城野のことを信じていたおばあちゃんが亡くなり葬儀のため実家に帰った城野。そこで城野は親友の夕子との友情を確認することができて、生きててよかったと実感するのだった。一方例のディレクターは各方面に謝りっぱなしで、たまたま遭遇した城野に励まされるのだった。