Pnori

FLU 運命の36時間のPnoriのレビュー・感想・評価

FLU 運命の36時間(2013年製作の映画)
3.3
咳が酷いならマスクしなきゃ。これ日本じゃ常識。

アメリカの軍人より辛抱足りない韓国軍。
人の話をあまり聞かない国民性。
クズの上層部。
韓国お馴染みの設定は健在(笑)

パンデミックの流れが日本映画の「感染列島」に近い。てか同じ。そう言っちゃうと元も子もないが、それで何となく説明が出来ちゃう(笑)

ストーリーはどこか荒唐無稽でドラマティック。
結構な広さで風呂敷を広げるが、お約束展開で先が読めてしまうため緊張感があんまりないのが惜しい。ハリウッドばりに壮大な物語にしようとして、少々空回り気味。

ヤクザのような元軍人をねじ込んでボリュームを出そうとして失敗しているのも謎(笑)
目的がはっきりしないので、ただのアクション担当にしか見えず。多分丸々カットしてもストーリーに全く影響はないと思われ…(笑)

やりたい事はわかるけど、背景を大きくすればするほど人間ドラマがが小さくなってしまう感じ。
だから身体を張ってる割には主人公の救助隊員の存在感が結構薄い。単純おバカだけど情には厚い良くあるヒーロー像そのままで個性に欠ける。救助隊員の設定は無くても違和感ないかも。
主人公の周囲も似た様なもので、こんな状況でもみんないい人(笑)

だけど観ていてやっぱり何か釈然としない。主人公だけではなく、どいつもこいつも存在感が薄い。女医は娘を思う母親像から、その他も人道を外れた行動を取らないから?
唯一強烈なインパクトがあったのは赤ジャン男の執念だけ(笑)

クライマックスで原因に気付いた(遅っ)
全て子役に喰われている!
強烈な存在感がある子役の熱演に、周りが霞んでしまっているのだ。脱帽すると同時に思い出す。
某新感染映画で泣かされたではないか〜

芦田愛菜がいっぱい。韓国子役恐るべし(笑)

で、もう一つの目玉。球場のシーン。
倫理観捨てすぎです。もはや風刺を通り越して滑稽。感染者の扱いはどの映画よりも酷いよ。
偏見に対して警鐘なのか、それが現実だと言いたいのか、どちらにしても酷すぎる。
お願いだからその上で追いかけっこをするのはやめなさい(笑)

突き抜け過ぎた倫理観を省けば、パニック要素が盛りだくさんだし、ホロリとさせるシーンもある。エンタメ映画としては面白い。

まぁとりあえず…
総理、あんたは絶対クビ!(笑)
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