きになるき

それでも夜は明けるのきになるきのネタバレレビュー・内容・結末

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

時に乾いたような、時に地を伝うようなアカペラの歌声と、弦の音楽のキリキリした響き。

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今まで白黒云々の人種差別について本当にわからなくて、つまり、相手のルーツに依拠した差別を下支えするものがなんなのか、ガチでホントに心から想像できなくて、でも、この映画を観て、いうなれば「戦争」があったのかと考えた。
っていうのも、大きな構造に人々が絡め取られて、その中で積み重ねられる言動が後戻り出来なくさせて、それを心から信じ始める人がいて…みたいな……。
しかも他の戦争と違って、同じ町、ひとつの敷地の中で暮らす分、憎悪が直接的に蓄積するように思って…そう考えると単なる坩堝として捉えるのは単純すぎるよな、みたいな…。

違うかもしれないけど暫定的にそう捉えてみて、初めてその心を地続きで想像できたような気が、しなくもなく、でもまだ全然わからない、やっぱり。