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それでも夜は明けるのn0701のネタバレレビュー・内容・結末

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

奴隷は歌う。歌うしか生きていく価値を見いだせないかのように。

ある自由黒人家族は、悪い白人二人に薬を盛られ、奴隷商人に売り渡される。アメリカ南部に蔓延る最低の非人道的行為。しかも、借金でも罰でもなく、黒人という理由で売り買いされる。

罰と称し痛ぶられ、犯され、強制労働をさせられ、苦しみ抜いた後、静かに、あるいは首を括られて死んでいく。

生きるために必死だった男は、数少ないチャンスに賭け、裏切られても、知恵を働かして乗り切った。

彼が本当の自由を手に入れるまでに何度鞭で打たれ、罰を与えられたかは分からない。

ただ言えることは、アメリカという国が奴隷制の悪質で傲慢な歴史の中で築かれた傷だらけの国家だということだ。
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