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大統領の執事の涙のlily0x0のレビュー・感想・評価

大統領の執事の涙(2013年製作の映画)
3.9
ずっと鑑賞できていなかった作品なので見ました。
またしてもコールマン君に出会うという笑最近彼の出演した作品にとても多く出会っている気がします。
それは置いておいて。

こちら事実に着想を終えて作られた作品とのことです。
子供の頃父親を白人に殺され、綿花を積み、奴隷として生きてきた主人公ですが、農園を出た後、執事としての道を生きていきます。
お給料のため、家族を養っていくためには、白人の前の顔持って、仕事に励むしか生きる道はなかったのです。

2つの顔を持てと言われた教えの通り、仕事に励んできた彼でしたが、時代の流れとともに息子が活動家となっていきます。
後にそれが本当に国民の人権のために戦ったヒーローであるということがわかりますが、目の前で白人に逆らって父親を殺され、苦労をして生きてきた彼にとっては権利のために戦うなんて考えられないことなのでした。
晩餐会に客として、招かれ、同僚たちが、白人の前の顔をして、執事の仕事をしている姿を見て、自分の知っている仕事について違和感を持つようになり、仕事に打ち込めなくなります。
そしてやがて息子のことを理解して和解できた事はとても良かったと思いました
政治に興味がないなんて、全くの嘘で、興味がないふりをしてきただけで、それを子供にできている息子が少し羨ましかったのもあるんじゃないかなと思いました。

ラストはオバマが大統領となり、彼に会うというところで終わります。
この運動に対して勇気を持って行動した人々全てに捧げる映画として最後出てきますが、黙って生きるのではなく、誰かが行動を起こして時代を変えてきたんだなということがよくわかりました
それと同時に、彼のように、ひたむきに自分の仕事をこなして、生きるために色々と我慢をしてがんばってきた人々も多くいたんだろうなとセシルの姿を見て思いました。
歴代の大統領もそれぞれキャラクターが出ていてとても良かったですし、やはりレーガン大統領を演じたアラン・リックマンの姿にも感動しました。

観れて良かった作品でした
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