コミヤ

スター・ウォーズ/フォースの覚醒のコミヤのレビュー・感想・評価

4.3
超ご都合主義問題、デザインが微妙問題、
ファーストオーダー魅力無さすぎ問題、スターキラー基地警備雑魚すぎ問題、キャプテン・ファズマ問題など結構難点も多い作品ではあるけど、新キャラをここまで魅力的に描ききった時点で勝利!新3部作の1作目として大満足。

新キャラクターのフレッシュで若々しく、また爽やかなキャラ造形や関係性が最高過ぎる。本作の魅力はそれに尽きると言っても過言ではないと思う。手を取り合い共に戦う男女、熱い男の友情!お互いに褒め合ったり、助け合ったりするというのは一見物凄く基本的な行いだけど、それを純粋で真っ直ぐな気持ちでやっている人達を見ると人はそれだけで感動するのだと思った。
そんな主要新キャラクターのレイ、フィン、ポーは登場してからすぐ好きになった。
砂漠の惑星ジャクーで孤独に暮らすレイ。ここではないどこか遠い星のことを思いながら反乱軍パイロットのヘルメットを被り空を見つめるシーンは「新たなる希望」で夕陽を見つめるルークと重なりグッとくる。強さと弱さを兼ね備えたような絶妙な表情がヒロインとして素晴らしい!(個人的に顔が物凄く好み)
TIEファイターで共に逃げる元ストームトルーパーのフィンと反乱軍のポー。出会ったばかりの2人だがお互い励まし合いながら帝国軍の魔の手から抜け出し、最後はちゃんと"Nice to meet you!"と挨拶!素敵!爽やか!
丸を2つ繋げただけなのに表情豊かなBB-8もクソ可愛い。ほしい。
新キャラだけじゃなくて旧キャラも次世代へのバトンタッチとしてその役割をしっかり果たしてる。演技もベスト級!
ザ・レイド組のイコ・ウワイス、ヤヤン・ルヒヤンの登場も嬉しい。

映像技術も凄い。最初ストームトルーパーが映されるときの光の演出など思いっきりJJの映像だったけど違和感はだんだん無くなったし、IMAX3Dで見たときは没入感半端じゃなかった。ジャクーでのミレニアムファルコンとTIEファイターのドックファイトやタコダナでの反乱軍vs帝国軍のドックファイトなど特に凄い。そしてラストの赤と青のライトセーバー戦は「帝国の逆襲」並みに美しい!(レイのライトセーバー戦のスタイルがダース・シディアスに似ているのは気のせい?)

オリジナルに尊敬とオマージュを捧げながらもちゃんと新しいことを表現し、そして魅力的なキャラクターを作り上げて2作目以降に繋いだという素晴らしい作品!単純にエンターテイメント大作としてめちゃくちゃ面白い。

「最後のジェダイ」まであと少し!
コミヤ

コミヤ