OASIS

赤×ピンクのOASISのレビュー・感想・評価

赤×ピンク(2014年製作の映画)
3.4
廃校になった小学校で毎夜繰り広げられる女だけの非合法の格闘技ショー「ガールズブラッド」で活躍する女性達を描いた桜庭一樹原作の映画。


主要キャストがおっぱい見せまくりお尻見せまくり、ヘア解禁でレズプレイまでしてしまうそのサービスカットの多さに唖然。
アクションシーンの中にも印象的なカットが多く、女の子同士がキャットファイトを繰り広げる様子を観ているだけでも満足した。

性同一性障害の主人公皐月を演じた芳賀優里亜の脚線美や男顔負けの凛々しい顔付き、水崎綾女演じるミーコの女王様キャラや小池里奈演じるロリっ子真由の危ないM字開脚、新人として加わった多田あさみ演じる千夏のチャイナドレスなど、4人で色々な属性をフォロー。
脇に西野翔や周防ゆき子というセクシー女優がいるにも関わらず、グラビアアイドルの方が良く脱ぐという逆転現象が起こっていて不思議な光景でした。

アクションや脱ぎっぷりは素晴らしいが、4人それぞれのドラマ性は薄くて皐月の自分の身体に対する悩みも千夏の存在で弱まっているし、ミーコが家を追い出される理由も奇抜だし、真由が赤ちゃん用の柵で飼われていたという設定も「どんな状況だよ?」というもので、それらが現代の女性が抱えがちな悩みかと言われればリアリティが全く無いように感じた。
水かけ遊びでキャッキャとじゃれ合う→過去暴露大会という流れも不自然で気恥ずかしい。

ただ、そういった特殊な人達だからこそ檻の中で囲われて良いように扱われるのだとすれば、それを破ろうとするクライマックスの戦いは中々熱くて燃える展開だったと思いました。
新人を入れてしまった事によってそれまで何の問題も無かった組織が新人のDV夫にツケを払わされるという迷惑極まりない展開ですが・・・。

そしてなぜだか、品川さんがカッコつけて意味ありげに「うん」と頷くコーチという美味しい役をしていたのでそれが何気にイラっとくる映画でした。
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