まゆちゃん

百瀬、こっちを向いて。のまゆちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

百瀬、こっちを向いて。(2013年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

映像が美しくて、めまぐるしい物語だったけれど、ゆっくりと流れていった。高校生の昼間に、テストが早く終わって外に出た時に制服姿で浴びていた光の感じや、空気の匂いを思い出させた。と、いうか、思い出した。

4人は、それぞれ、誰も悪くない気がした。ノボルは百瀬が好きになっちゃったんだね。悲しい恋だ……ううう。ノボル、いいやつ。流されるのはよくないけど。あんまり苦しそうな感じは見えなかったけど、そこがよかった。苦しいんだろうけど、表に出てない感じがよかった。竹内太郎って誰だ!知らない俳優さんだ…よい演技でした。

百瀬は、本当に馬鹿だけど、悪い子じゃない。誰かに、甘えたかったんじゃないかなぁって思った。最後に、もう髪の毛なんて切る。と言ってたけど、ロングだったから嬉しかった。よかった、って思った。早見あかり可愛くて、強いけど実は壊れそうな百瀬にぴったりだと思った!

神林先輩は、知ってるんだろうな、って思ってたけど、あの人もバカだなぁ。辛いなぁ…なんか、なにが本当の幸せなのか決めるのは自分なのだけど、やっぱり幸せにある程度の定義はあるんじゃないかなぁ…本当は瞬くんが百瀬とも、って知ってて…切ないにもほどが…ある…ううう。

瞬くんは、悪い男…だけど、うん、彼は彼でいろいろ大変なんだなぁ、と。許せはしないけど、それでいいと瞬くんが判断したならばそれでいいんじゃない?って感じ…本当に彼は、ニル・アドミラリだ。悪気はたぶん、ない。


キスとか、ハグとか、そういうのがない恋愛もので、とてもとても美しかった。高校生の恋だなんてこんなものですね。ずるくて、綺麗な映画でした。