このレビューはネタバレを含みます
恋愛映画かと思っていたけど、人生や家族についての映画だったから驚いたが、良い作品だった。
テーマが明確で、観終わった後に1日1日が愛おしく、大切に過ごしたいと思える映画だった。
タイムトラベルができるというSF要素が入っているのに、世界を救ったりせず、それがメインテーマになっていないところも良かった。
また、登場人物がとても魅力的で、特に主人公は彼女が欲しいと思っているのに、人助けのためにタイムトラベルしたことによって好きな女性との出会いが無かったことになっても再び時間を戻すことはしないなど、とても好感が持てるキャラクターだった。
タイムトラベルしても結局振られてしまったり、父親に会えなくなってしまうが3人目の子供を作ることを決めたり、特殊な能力を持っていても普通の人と同じように日々の出来事や死を受け入れて生きていく様子が描かれていて、とてもわかりやすくテーマが伝わってきた。
主人公は特殊な能力を持っているけれど、自分自身を主人公と重ね合わせて観ることができた。
一部、セリフがあまり好きになれない部分もあったが、登場人物たちのユーモアのある掛け合いも楽しかった。
前半のレイチェル・マクアダムスとの恋愛模様はすごく可愛らしくてリアリティがあって良かった。
特に2人が電車で通勤している様子は憧れてしまうような素敵なシーンだった。
