ウルフガー

アバウト・タイム 愛おしい時間についてのウルフガーのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

アマゾンプライムにて視聴。良い映画でした。最初ハリウッド製のラブストーリーかなと思ったら違っていた。イギリス映画でもっと皮肉なユーモアに溢れた映画だった。タイムトラベルの設定も適当すぎて人を食っている。次第にタイムトラベルはどうでもよくなってくるし。

恋愛映画というより家族の映画だった。もちろん恋愛はあるけど結婚して家族になって……とその後も物語は続く。綺麗事とかじゃなくて主人公も普通の人間でまわりも変人揃いで結婚式で土砂降りに降られたりといいこと続きでもない。でもそういう普通の日々を大事に生きようみたいな映画。

ものすごく教訓的な映画なんだけど説教臭くなっていないのはみんな立派ではない人物ばかりで大上段から構えて言ってないからだと思う。観ていて心地よいくらいダラダラしているところもある。久しぶりに「終わって欲しくない」と思った映画だった。

一歩間違えたら非常に鼻につく映画になっていた。あるいはSF的設定のいい加減さが気になってしまう映画になっていたかも(実際気になる人はいるだろう)。でも絶妙なバランス感覚でうまくやったと思う。映画に入り込んで妹の幸せ願ったりしたもん。そんなのなかなかない。

なんか懐かしい感じすると思ったら昔のジョン・アーヴィング原作の映画っぽい匂いがするからだ。「ガープの世界」や「ホテル・ニューハンプシャー」感あった。
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