いちじく

アバウト・タイム 愛おしい時間についてのいちじくのネタバレレビュー・内容・結末

2.4

このレビューはネタバレを含みます

21歳になってタイムトラベル能力があることを告げられるティム。
彼女が欲しいと願い、家に滞在していた女性(マーゴット・ロビー)にアプローチをするけれどフラれてしまい、その気の無い相手からの恋愛感情は時間を繰り返しても芽生えないと気付く。
ロンドンで就職して家元を離れる。同僚と暗闇バー(ハプニング喫茶?)で出会った女性メアリー(レイチェル・マクアダムス)と連絡交換するが、家主の失敗を過去改変でフォローしてあげた結果、出会いそのものがなかったことに。
彼氏のいる前に戻ったり、初セックスを満足させるものにしたり、何度も過去改変を駆使してメアリーと結婚。娘が生まれる。
妹の生活が荒んでいたので、だいぶ過去を巻き戻して更生させるが、現在に戻ると娘→息子に変わっていた。子供が生まれる前に戻ってしまうと精子×卵子の組み合わせが変わってしまうらしい。妹の過去改変を取り消す。
父親がガンで死亡。タイムトラベルを行使しないようになって美しい日常を生きてハッピー。


タイムトラベル能力を駆使した主人公が愛妻をゲット。子宝にも恵まれた後で【日常】って素敵!と観客に呼び掛けてくる映画。

なんのメッセージも受け取らない軽い映画を見たくなり、何度か目にして気になっていたこの作品を鑑賞。
狙いどおりの作品ではあった。

鑑賞始まってから脚本が『ノッティングヒルの恋人』『イエスタデイ』と同じ人だと気付く。やっぱり肌に合わない。

SF設定なんだけど制作者の考える【善良な範囲の良識を持った登場人物達】が織り成す緩い日常ドラマ。なので登場人物の抱えるモラルや自己矛盾なんかに踏み込むことのないまま【美しい日常】に気付くラスト。
登場人物の悪い部分に目を背けた気持ち悪さではなくて、初めから問題があるとは考えていない居心地の悪さ。なんかずっとフワフワした印象。

人間関係を勝手な都合で改編しまくり。自分の息子を消滅させる。二人目の子供を作って罪滅ぼし。
「人生には変えていいことと悪いことがある」
だいぶ取り返しのつかない悪いことしてる気が、、、

過去には人連れて行ったりもできるの?もとの時間軸に戻ってくるし、、。単純にやり直す為の時間巻き戻しだと思ってた。作品内ルール良くわからず。

妹が「私じゃなくても」って彼氏殴るけど、レイチェル・マクアダムスも同じじゃないの?

結婚式で元カノ何人か晒されてたけど、どういう付き合い方したんだろうか?タイムトラベル駆使した悪行だった匂いがする。

自分の意見を言えば一枚づつレイチェル・マクアダムスが服を脱ぐ、うらやまけしからん遊び。
いちじく

いちじく