方眼

アバウト・タイム 愛おしい時間についての方眼のネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

2013年”About Time”。タイムトラベル能力を小さな欲望や人間関係の後悔に使うのは細田版「時かけ」と同じ、初体験やシャーロットとの出会い。「パイレーツ・ロック」と同じく”父と子”の伝承の話。後半、わかっている父親が息子の来訪だけで事情を察し、二人きりで浜辺に行く展開は泣かせる。普通の一日を2回過ごして生きる意味を味わう。サンドイッチ買う店の店員も2回目は顔が見える。これが出来れば毎日が変わる。メアリーのレイチェル・マクアダムスが理想過ぎ。初登場、バーの暗闇から後光付きで、しかも前髪パッツン。地下鉄の駅。雨の結婚式もやり直すと思わせて、やり直すのはスピーチ。嫁の長い着替えは早送りできない。家族でなぜか「荒野のストレンジャー」。カメラは手振れでホームムービー感。デズモンド叔父さん、おそらくアスペルガー症候群。祖父はタイムトラベル能力を説明しなかっただろうし、父もそうした。さらに、祖父は叔父さんの生まれ代わりを望まなかった。在るがままを尊重したのだ。全体がかわいい愛すべき1本。
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