ぶちょおファンク

ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅のぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

序盤★2 中盤★2 終盤★2.5

今作の監督アレクサンダー・ペイン過去作『アバウト・シュミット』(★4評価してる)にも出演されていたジューン・スキッブがたまたまここ数本観た映画に出ていたその流れでの鑑賞。

良い点
◯線路で“落とし物”を探すくだりでのふたりの掛け合いには笑う…。😆
◯とにかく会話が楽しい。

残念な点
●いとこのデカい兄弟ならまだ分かるが父を侮蔑された怒りとは言えデイヴィッドは殴る相手が違う…。


☆総評
先に挙げた『アバウト・シュミット』にも似たロードムービー。
映像は郷愁感漂う作風に合わせモノクロとなっていた。

個人的には“ネブラスカ”に向かう“真(裏)の目的”があっても良かったのかもなぁ〜…!?

ウディーは人の分別もつくので深刻な“痴呆”とかではないと思いますが(年齢なりの衰え)、男なんてもんはいくつになっても“ガキ”でしかなく、ウディーは単に息子デイヴィッドと昔のように“冒険(遊び)”がしたかっただけなのかなぁ〜…?っとも思えました。
(子どもと遊ぶような父ではなさそうですが…(笑)

ラストシーンでの車の運転については、デイヴィッドが幼い頃は運転する父を助手席から眺めるのがある種の大人(父)への憧れでもあり懐かしい姿。

そしてウディーが助手席のデイヴィッドに「隠れろ」と言ったは“オレはこの年齢になってもひとりで運転してるんだ”や“詐欺ではなく100万ドル当たっていた!”っという見栄があるのかもですが、ウディーが若かった何十年も前(息子が生まれる前)、町をトラックで通行し道を行き交う知人らと挨拶を交わすのが日常。
今はそれぞれ歳を重ね老人にはなったけど、彼らの脳内では60〜70年代の懐かしいあの光景が蘇っているのだろう。

自分の亡くなった父とは酒を酌み交わすこともなかったけど、車の助手席や後部座席から運転する父を“カッコいい”と眺めていたことをふと想い出す…。

2021年109本目(+短編6本)