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相棒 劇場版III 巨大密室!特命係 絶海の孤島への映画好きのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

まず、民兵という設定があまりにもぶっ飛んでいて、肌感不足。それに、あの程度の民兵の数じゃ脅威にならない。説明台詞が多過ぎて冷める。アメリカ映画を題材にしたのだろうけど、借り物のスケール感が圧倒的に相棒色と合わない。ドラマを映画にすると、こういう事が起こりがちだけど、典型的な失敗だと思う。
鳳凰島という密室の設定は良かったけど、密室ミステリーという特長を、詰め込み過ぎてうまく生かせていない。
相棒ファンとしては、ジャングルの中で紅茶をすする右京さんが観たいのではなく、ドラマと同じ、地味でも緻密なミステリーを一つひとつ解き明かす右京さんが観たい。
最後のシーンになればなるほど、犯人のセリフがチープになってゆき、言いたいことは辛うじて分かるが、犯人のアイデンティティの提示が甘い。
カイトが若さゆえの勢いと奔放さで、「出口ありますよ。」と言いきるところは、相棒の世界観、右京の相棒としての資質の証明となり、良かったといえる。
前作、前々作と傑作が続き、ハードルが上がってたとはいえ、映画でやるようなものではない。スピンオフドラマで十分。
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