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ニシノユキヒコの恋と冒険の映画好きのネタバレレビュー・内容・結末

ニシノユキヒコの恋と冒険(2014年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

性描写等は激しくないのに何気ない描写がリアルで、観てるこっちが恥ずかしくなる。ブラ紐直したり、好きな人の事考えてにやけたり、ヤキモチ妬いて欲しかったり....。あーそれやるやる!っていうのばかり。女性同士の嫉妬や駆け引きも生々しい。
それはともかく、ニシノユキヒコは、なぜこうも愛されるのか。女性の何に鋭いのか。それは、恐らく心の隙に誰しもが持つさみしさだろう。女性達の不安感を安心さで充足させる所に彼の魅力はあるのだ。
概ね彼や周りの女性の考え方は、全く共感できない恋愛観だったが、なかでも、本田翼とユキヒコの浴衣シーンは1番理解できなかった。終わった関係....なのに、身体の関係はないにせよ、してるコトはほぼ恋人では?!
この映画には、都合のいい関係が溢れている。誰1人として言葉でハッキリさせようとする人はいない。ハッキリさせるのが怖いのだ。そこはよく分かると思ったし、レズカップルの演出も秀逸。

無性になんかかき乱される。個人的にはかなり好きな空気感だが、途中だれると感じる人もいるはず。しかし、私は最終的に無駄なカットはないと感じた。(下手なオーケストラのシーン等)
ただ、猫のカットはさすがに使いすぎ。
エンドロールの雰囲気まで作り込んであって心地よい余韻が残った。
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