スター・ウォーズ／フォースの覚醒の映画好きのネタバレレビュー・内容・結末

スターウォーズシリーズならではの世界観をしっかりと残しつつも、監督が変わったことによる変化が、良くも悪くも感じられた。

悪い変化としては、説明ゼリフが増えた所だ。今までのシリーズで登場したキャラクターを総動員させるべく、同窓会的要素も少し強すぎるか。C3POの台詞はどう考えても不自然だったし、特にドロイドの説明に関してはそれが顕著だと感じた。過去作ファンだけでなく、これが初見という人に媚び始めたのだとしたら、あまり良いことではないと私は思った。

良い変化は、男女の心の機微等の描写が、前作までよりも丁寧に描かれているところだ。ハンソロとレイアの再開のシーンで、「髪型変えたな」と一言言うところは、それを顕著に感じた。多分レイアは姫気質で普段の小さな変化に気づかないとすぐに拗ねるのだろう。ハンソロは長年の生活の中でそんなレイアの機嫌のとり方を学んで、いつも彼女の小さな変化に気を配っていたのだと、その癖が久々の再会でも出たのだと、そういうバックグラウンドが垣間見えた気がして微笑ましかった。過去シリーズで若いパドメとアナキンがキスばかり繰り返していたのに対し、歳を重ねたハンソロとレイアは無言で抱き合うという、その重みもまた良かった。
カメラワーク等は変わったところもあったが、パワーポイントのような切り替えは健在で、スターウォーズらしさは失っていないと感じた。
監督が変わってまだ１作なので、8,9とこの続きが待ち遠しい気持ちでいっぱいだ。スターウォーズは、いつでも私たちをワクワクする世界に導いてくれる作品だと改めて思った。