だいごろー

ブリスフリー・ユアーズのだいごろーのレビュー・感想・評価

ブリスフリー・ユアーズ(2002年製作の映画)
4.5
@東京都写真美術館

凄かった。アピチャッポン長編2作目にしてその作家性が存分に発揮された作品で凄みがあった。これでアピチャッポン長編作品はコンプリート。お疲れ様でした。長い道のりだった…

森の中に入っていく人達。木漏れ日の撮り方が素晴らしく、太陽の祝福を全身に受ける男女の姿に感動してしまった。その反面、独りで泣くジェンの姿が、羨望なのか悔しさなのか、寂しさなのか、とても複雑な感情が露わになっていて良かった。

寝起きのまどろみの中に漂っているような心地良い作品だった。まどろんでたら突然、勃起する性器のドアップが写ってビックリした。なかなかモザイクなしってのはないよね…
そのイチモツを弄る少女の顔がまた素晴らしかった。それまではなんのことない演技だったのにあの表情を出せるなんて凄い。

個人的に一番好きなのは水に浮かべた若い男をおばさんと少女が2人で支えるシーン。