DORATARO

愛の嵐のDORATAROのレビュー・感想・評価

愛の嵐(1973年製作の映画)
3.3
退廃的とか耽美的とか言葉としては理解できるけど国も時代も文化も全く異なる映画作品からそういった感覚を得るにはそれ相応の経験が必要だということを感じました。僕には100万年早かったです|д゚)

第二次大戦後のウィーン。元ナチス親衛隊の男が働くホテルにある日客としてやってきたのは、かつて彼が強制収容所で特別な愛情を注いだユダヤ人女性だった。思いがけない再会から、2人は忘れかけていた収容所での出来事を思い出していく。

純愛とは真逆の倒錯した「愛」が描かれています。現代を生きる一般人には到底理解できないような。終始ポカーンとしながら観てました。ただ強制収容所など特殊な環境下で生まれる感情や人間関係というのは全く想像に及びませんのでこれも当然かと思います。エロティックではあるんですけど日本語のエロいとは程遠いのでそっちを期待しちゃいけませんよ!

ナチスの軍帽に上裸でサスペンダー姿のシャーロット・ランプリングがナチス将校たちの前で無表情に歌い踊るシーンは美しいのにどこか物哀しい。全く環境が異なる過去と今を演じ分けるシャーロット・ランプリングさん。どちらも素敵です。
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