このレビューはネタバレを含みます
「嘘をついたほうがラクなのに真実を言うことはカッコいい」
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家出を決意した少年は友達を巻き込んで、森の中に小屋を建ててそこでひと夏を過ごす。狩りをしてみて失敗したり、恋愛がうまくいかなかったり。辛い出来事もリズミカルに描き出す。
そう、この映画はリズミカルだ。彼らは木の枝でパイプをたたく。楽器のように。それは原始的なリズム。
人々が森の中で暮らしていた遠い昔を想像させ、人の原点に立ち返るような。そして同時に、避けられない移り変わり、迫りくる夏の終わりを予言するような。