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キングス・オブ・サマーのmitoのレビュー・感想・評価

キングス・オブ・サマー(2013年製作の映画)
3.3
親と上手く行っていない18歳の少年2人+1人が森に作った隠れ家へ、一夏の家出を敢行する。

オープニング、リズミカルな打音から謎のダンス…なんじゃこりゃ、と一瞬驚いたが、その後は普通に良い青春映画。
主人公ジョーの親子関係は少し深刻だが、もうひとりのパトリックの親子関係は大多数の人が経験しているであろう、親への苛つき、過干渉&ウザいカラミというのが異様な共感力がある。

家出後は所謂、男同士の友情や大人(ではないが)が子供のようにはしゃぎ倒す様が本当に羨ましく見えるくらい、エネルギー溢れる描写で描かれる。
この前半戦が美しい故に、後半の流れは少し残念に感じた。

前半はしっかり特徴を出しているのに対して、後半は非凡な流れで仲違い、しかも色恋沙汰が原因というのが、主人公とは少し違うベクトルだが「何やってんだよ、お前ら…」と苛立ちを覚えた。

まあ、何か事件を起こさないと話が収束しないのは分かってるけど、この時間を終わらせて欲しくない、そう思わせるくらい前半の青春描写が素晴らしい(恋愛模様以外)作品。
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