あきしげ

パージのあきしげのレビュー・感想・評価

パージ(2013年製作の映画)
1.5
バカ家族を持ってしまった悲しき父親。

良かった点。

・レナ・ヘディがいるだけでいい
・イーサン・ホークの空しい奮闘

悪かった点。

・バカ息子チャーリーという存在
・バカ娘ゾーイという空気の存在
・平和ボケ妻メアリーという存在
・アイデア勝負だけで進んだ物語

ジェームズ・デモナコ監督の意図を知りたい。
ワザと観ている側をイライラさせる演出なのか。
これによって本作の評価が大きく変わります。

監督に話しが聞けないので作品で判断する。
結論から言って、クソ映画に近いと感じた。
伏線がまったくないような状態で展開する。
下地がないから登場人物の行動がバラバラ。
誰一人として納得できる行動をしていない。
パージが始まってからキャラ崩壊が始まる。

行動するには理由は当然あります。
しかし、本作ではほぼ描かれない。
そんな空気を臭わせる程度の説明。
それじゃ納得できるワケないです。

結局、息子と娘は単なるバカにしか見えない。
両親の対応だっておかしいのである意味納得。
そのような教育ならば仕方ないと諦められる。

これぐらい脳内補完しないと鑑賞がキツイ。
色々と自分に言い聞かせながらじゃないと。
それほど主人公側の行動に納得できません。

アイデアとしては非常に面白いです。
素材はいいのに調理法が下手すぎる。
完全にアイデアに振り回されている。

個人的にはレナ・ヘディが観られただけでも充分。
やっぱ、レナ・ヘディはキレイな女優さんでした。
役はかなり微妙だが、顔のアップが多いのは良い。

そして、悲しき主人公のイーサン・ホーク。
哀愁を漂わせる主人公のイーサン・ホーク。
納得してしまう主人公のイーサン・ホーク。

残念ながらパロディ映画の方が面白いと感じた。
あきしげ

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