藤田武彦

ニシノユキヒコの恋と冒険の藤田武彦のレビュー・感想・評価

ニシノユキヒコの恋と冒険(2014年製作の映画)
3.2
【映画史に残る1シーン】

ユウレイとなったニシノユキヒコが、少女みなみの口を借りて語りかける。

ニシノユキヒコが語り、1テンポ遅れてみなみが声に出す。
身体はそこになくても、思いは残り、通じる。
他の映画では描かれない関係性を描いた、映画史に残る1シーンです。

同様の関係性を描いた先行作品としては、カンヌ・パルムドールを受賞した「パリ・テキサス」があります。
こちらは、語りかけの対称性を希望として描くかたちになっています。
ニシノユキヒコでも、堤防の上を歩くシーンなど、パリ・テキサスへのオマージュが見られますね。


追記
ニシノユキヒコみたいな人たちっていますね。
「思っていることが分かっちゃう」 - 阿川佐和子
読唇術ならぬ読心術というか(^^)
藤田武彦

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