藤田武彦

すずめの戸締まりの藤田武彦のレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.7
稲荷神社の狐は、ヒトの無意識の神だった。

農耕文明が始まる前の、石器時代のハードウェア。

ヒトは、狩猟採集のために出来ている。
 
 
工業人材を輩出するための、イスに座った学校教育の弊害。

それが、ドラマの源。

ネコ =キツネ
ミミズ=野生の無意識
イス =教育

とすると、読み解ける。
 
 
しかし、もののけ姫は、ロードムービーの形を借りずに描いた。

ロードムービーは、物語の駆動力がなくても、話を転がすことができる、安易な装置でもある。

大事なものを描こうとしてはいる。
メタファーではなく物語として、エンターテイメントと両立させながら描けるだろう。
藤田武彦

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