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フォックスキャッチャーのkiritoのレビュー・感想・評価

フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)
3.4
【誰がキツネで、誰がオオカミなのか】

東京オリンピック2020年に開催されますね(拍手)
しかし、悲しいことに東京でオリンピック開催されるのが今回が初めてだと思ってる人がいるとかいないとか。
まあ、絶対いそうですけどねw
私も別に生まれてたわけではないですが、歴史の勉強で学ぶでしょ?
最近は学ばないのかしら…


さあ、そんなことはどうでもいいんです!!
でもオリンピックは関係あります。


この映画難しかった~。


<最初にこの映画の要点を抑えておこう>
①大富豪の御曹司がレスリングの金メダリストを殺すという衝撃の実話。
②3人の俳優陣の演技力がとんでもないことになっている。
③この映画ではBGMはほとんど使われない


まず、①について。
これはジャケットの真ん中の人が右か左の人を殺します。ってことでとどめておきます。
一応オチなのでw


次、②について
ここですね。
チャ二ング・テイタム、スティーブ・カレル、マーク・ラファロ
3人とも驚きを隠せない演技だったと思います。


特に御曹司役のスティーブカレルなんてもはや別人。
40歳の童貞男で初めてお会いしましたが、今回、こ、怖い( ;∀;)
あの優しい彼はどこへ行ってしまったの…

そしてマーク・ラファロ
彼も最初だれだかわからなかった。
あの髭のせいなの?
もはやハルクを生身でやれるレベル(それは言い過ぎだ)にはパンプアップしている

チャニングさんは、出演してる作品観たことあったけど、全く印象に残っていなかったので割愛←失礼


③はまあ観てのお楽しみですね。余分な音楽はカット。それゆえに重い沈黙・深い描写が生まれています。確かに今作では音楽は蛇足かも。


ストーリー的には彼が殺害されるまでの過程を描くわけですが、
この御曹司の人の気持ちは私はわかる気がしますよ。
彼は、本当に全てを手に入れてたけど、でも一つだけ「愛」だけ手に入れられなかった。
愛もお金で買われてた過去なんて辛すぎる。
愛されたかったんだよ。一人にでもいいから。
まああとはお母さんが悪かった。



もっとも、実際はなぜ殺したのかも不明のようです。
事件当時統合失調症だったらしいので責任能力がもうなかったんだろうなぁ。
2010年に獄死したそうで、真相は闇の中と・・・_φ(・_・


他方で、被害者の彼は、誰からも愛されるが故に、憎まれた。

実話ということで、まあなんとも言えないですよね。

この作品はアカデミー賞5部門においてノミネートされてます。
確かにノミネートされそうな作品でした。
興味のある方は観てみるのもいいかもしれません。ただ重いです。


オススメシーンはたくさんあります!!
・飛行機のなかでコカインを吸うシーン
・暗い部屋でレスリングをするシーン
・馬を逃がすシーン
この辺はスティーブ・カレルの表情に注目して観てみてください。


『金メダルが意味するものは厳しい自己鍛錬である。』
これは名言

2015.10.20
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