フォックスキャッチャーのふかいのレビュー・感想・評価

終始緊迫感に満ちた演出がお見事！とにかく不思議なバランスで、ヒューマンドラマでもなければ、スポ根ものでもない。しかしレスリングというテーマにおいてのカタルシスもしっかり描き、最後の展開もそれまでの土台作りが丁寧かつスムーズなため、ちゃんと腑に落ちる作りになっている。役者陣も素晴らしく、スティーブカレルの狂気に満ちていく過程、チャイニングテイタムの何とも寂しげな表情！全編「職人芸」としか言いようがない仕上がりには、脱帽。